グリーンファイナンス

グリーンファイナンスの実施

本投資法人は、ESG へ配慮した資産運用の更なる推進、ESG 投資に関心を持つ投資家層の拡大を通じて資金調達基盤の強化を目的として、2019年にグリーンファイナンスフレームワークを策定し、グリーンファイナンスを実施しています。

グリーンファイナンスフレームワークの概要

本フレームワークは、国際資本市場協会（ICMA）の定めるグリーンボンド原則2018、ローン市場協会（LMA）及びアジア太平洋地域ローン市場協会（APLAM）の定めるグリーンローン原則並びに環境省の定めるグリーンボンドガイドライン2017年版に即して策定されました。同フレームワークの適格性については、第三者評価機関である株式会社日本格付研究所（JCR）より「JCRグリーンファイナンス・フレームワーク評価」の最上位評価である「Green1(F)」を取得しています。

* 詳細はJCRによるグリーンファイナンス・フレームワークの評価結果をご覧ください。

1. グリーンファイナンスにより調達した資金の使途

グリーンボンドまたはグリーンローンにより調達した資金を、以下の「グリーン適格資産」に定めるグリーン適格資産の取得資金、改修工事資金のファイナンスまたはリファイナンスに全額充当します。

2. グリーン適格資産

（1）取得資金

・適格クライテリア 1
　　下記①～③の第三者認証機関の認証のいずれかを取得済もしくは今後取得予定の物件
　　　①DBJ Green Building 認証における 3 つ星、4 つ星、もしくは 5 つ星
　　　②CASBEE建築・不動産評価認証（自治体版を除く）における B+ランク、A ランク、もしくは S ランク
　　　③BELS（平成28年度基準）: 3 つ星、4 つ星、もしくは 5 つ星（既存不適格は除く）
　　　　　BELS（令和6年度基準）:
　　　　　　　　　　　　非住宅：レベル4、レベル５、もしくはレベル６※1
　　　　　再エネ設備のない住宅：レベル3、もしくはレベル4※2
　　　　　再エネ設備のある住宅：レベル3、レベル4、レベル5、もしくはレベル６※2
　　　　※1：2016年以前築の既存建物の新規取得はレベル3以上かつ既存不適格ではないこと
　　　　※2：2016年以前築の既存建物の新規取得は再生可能エネルギーの有無によらずレベル2以上

・適格クライテリア 2
　　運用する不動産において、エネルギー効率、水の消費性能等、環境面で有益な改善を目的とした設備等改修工事（従来比 30％の使用量削減効果が見込まれるもの）。

ADRの運用物件にて、グリーン適格資産は、以下の通りとなります。

* 詳細は外部認証の取得をご覧ください。

物件番号	物件名称	DBJ Green Building認証	CASBEE 不動産認証	認証取得時期	取得価格（百万円）	延床面積（㎡）
T-035	レジディア西麻布	DBJ Green Building認証	-	A	2022年3月3日	6,780	10,834.93
T-038	レジディア六本木檜町公園	-	A	2024年1月26日	3,570	6,269.11
T-039	レジディアタワー目黒不動前	-	S	2022年3月3日	16,500	29,561.91
T-044	レジディアタワー麻布十番	‐	A	2023年8月25日	6,190	11,053.03
T-054	レジディア芝浦	-	A	2022年7月29日	4,670	12,540.48
T-056	レジディア祐天寺	-	A	2024年1月26日	5,260	5,846.64
T-057	パークタワー芝浦ベイワードアーバンウイング	-	A	2022年3月3日	9,570	19,562.07
T-064	レジディアタワー中目黒	‐	A	2024年1月26日	3,300	5,594.51
T-065	レジディア笹塚Ⅱ	‐	A	2024年1月26日	3,760	5,504.20
T-087	レジディア市谷砂土原	‐	A	2023年7月28日	4,085	7,303.76
T-093	レジディア蒲田	‐	A	2024年1月26日	2,640	5,637.66
T-103	レジディア錦糸町	‐	A	2024年1月26日	4,200	5,622.99
T-120	レジディア文京音羽	-	A	2023年1月30日	3,380	8,163.50
T-131	レジディア目白	-	A	2022年7月29日	6,280	17,417.59
T-133	レジディア日本橋馬喰町	-	A	2023年1月30日	5,500	9,605.78
T-134	レジディア杉並方南町	-	A	2023年1月30日	3,834	7,561.63
T-140	レジディア南千住	-	S	2022年7月29日	2,580	10,492.28
T-150	レジディアタワー上池袋	-	S タワー棟 A パーク棟	2022年3月3日	8,250	29,454.37 4,081.05
T-170	レジディア新御徒町Ⅱ	‐	A	2023年7月28日	4,650	6,843.89
T-185	レジディア品川シーサイド	-	A	2024年1月26日	3,315	3604.99
T-189	レジディア千駄木	-	A	2024年7月26日	2,912	2,745.30
S-020	パシフィックロイヤルコートみなとみらいオーシャンタワー	-	A	2022年3月3日	14,000	40,527.16
S-036	東京・スチューデントハウス武蔵小杉	★★★★★	-	2024年7月26日	5,835	6,845.00
R-030	レジディア泉	‐	A	2023年8月25日	3,700	10,546.49
R-042	レジディア西新	-	A	2023年1月30日	2,380	9,233.43
R-051	レジディア都島Ⅰ・Ⅱ	-	A	2024年1月26日	3,232	13,477.82
R-053	レジディア東桜Ⅱ	-	A	2022年7月29日	2,862	10,944.91
R-086	レジディア熊本辛島	-	A	2024年1月26日	4,000	14,988.83
	グリーン適格資産合計				147,235	331,865.31

3. 資金調達の管理

・グリーンファイナンスによる調達資金及び未充当資金に関する内部管理を適切に行います。未充当資金がある場合には、当該資金が充当されるまでの間、現預金又は現金同等物として管理します。

・本投資法人が調達した資金を充当したグリーン適格資産を売却した場合や、当該グリーン適格資産が何らかの理由で適格クライテリアを満たさなくなった場合においても、適格クライテリア1を満たす保有物件の取得価格の総額及び適格クライテリア2を満たす工事・改修案件の総支出額の合計額に、直近の決算期末時点の総資産LTVを乗じて算出された額を「グリーン適格負債上限額」として、グリーンファイナンスの残高がグリーン適格負債上限額を超過しないよう管理します。

2025年2月28日現在（百万円）

A. 取得価格総額（適格クライテリア1）	147,235
B. 設備等改修工事の総支出額（適格クライテリア2）	0
C. グリーン適格資産合計（A＋B)	147,235
D. LTV※	48.5%
E. グリーン適格負債上限額（C×D）	71,409

※LTVは2024年7月末時点の数値を記載しています。

資金充当状況

1. グリーンボンド

名称	発行日	償還期限	発行残高 (百万円)	充当状況	資金充当対象 (物件番号)
第 34 回無担保投資法人債	2021年 10月25日	2031年 10月24日	1,000	充当済	S-020
第 35 回無担保投資法人債	2021年 10月25日	2036年 10月24日	1,600	充当済	S-020

名称

発行日

償還期限

発行残高

(百万円)

充当
状況

資金充当対象

(物件番号)

第 34 回

無担保投資法人債

2021年

10月25日

2031年

10月24日

1,000

充当済

S-020

第 35 回

無担保投資法人債

2021年

10月25日

2036年

10月24日

1,600

充当済

S-020

２. グリーンローン

借入先	借入日	返済期日	借入残高 (百万円)	充当状況	資金充当対象 (物件番号)
三井住友信託銀行株式会社	2024年 3月29日	2034年 3月31日	1,500	充当済	T-185
三井住友信託銀行株式会社	2024年 3月29日	2029年 3月30日	1,500	充当済	T-185
三菱ＵＦＪ信託銀行株式会社(信託口)	2024年 4月24日	2036年 4月24日	2,000	充当済	S-020 T-057
株式会社みずほ銀行	2024年 7月23日	2033年 1月24日	1,000	充当済	T-039
株式会社ＳＢＩ新生銀行	2024年 7月23日	2033年 1月24日	1,500	充当済	T-039
株式会社山口銀行	2024年 7月23日	2033年 1月24日	1,500	充当済	T-039
株式会社京葉銀行	2024年 7月23日	2033年 1月24日	1,000	充当済	T-039
株式会社三菱ＵＦＪ銀行	2024年 7月31日	2033年 7月29日	1,000	充当済	T-189 S-036
株式会社三菱ＵＦＪ銀行	2024年 7月31日	2030年 1月31日	1,000	充当済	T-189 S-036
株式会社千葉銀行農林中央金庫	2024年 7月31日	2030年 1月31日	2,500	充当済	T-189 S-036
株式会社りそな銀行	2024年 7月31日	2034年 7月31日	1,600	充当済	T-189 S-036
株式会社福岡銀行	2024年 11月29日	2034年 11月30日	1,500	充当済	T- 044
三菱ＵＦＪ信託銀行株式会社(信託口)	2025年 1月31日	2037年 1月30日	1,150	充当済	T-057 T-170

インパクト・レポーティング

（１）取得資金
本投資法人は、グリーンファイナンスの残高が残存する限り、調達された資金が充当された各グリーン適格資産に関して、以下の指標を年１回開示します。
・エネルギー消費量
・温室効果ガス（CO2）排出量
・水消費量
・廃棄物量
・環境認証の取得状況（物件数・延床面積・認証取得年月日・認証種別）
　詳細についてはこちらをご覧ください。

（２）改修工事資金
本投資法人は、グリーンファイナンスの残高が存在する限り、改修工事を行う前の時点および改修工事を行った後の時点での以下のいずれかの指標を年1回開示します。
・エネルギー消費量
・温室効果ガス（CO2）排出量
・水消費量
・廃棄物量

1. グリーン適格資産に係る定量的指標

（１）取得資金

物件番号物件名	エネルギー使用量（MWh）	CO2排出量（Scope1）（t-CO2）	CO2排出量（Scope2）（t-CO2）	水消費量（m3）	廃棄物量（t）
T-039 レジディアタワー目黒不動前	594	0.000	0.000	610	8
S-020 パシフィックロイヤルコートみなとみらい　オーシャンタワー	992	0.000	0.000	578	- ^※2
T-057 パークタワー芝浦ベイワードアーバンウイング	448	0.112	0.000	312	- ^※2
T-185 レジディア品川シーサイド	9	0.000	0.000	4	0
T-189 レジディア千駄木 ^※3	-	-	-	-	-
S-036 東京・スチューデントハウス武蔵小杉 ^※3	-	-	-	-	-

※1　集計期間：2023年1月～12月
※2　廃棄物集計対象範囲に該当しない物件のため、データを集計・開示しておりません。
　　データの集計方法についてはこちらをご覧ください。
※3　2023年環境パフォーマンスデータ集計期間において保有していない物件のため、データを集計・開示しておりま
　　せん。